草刈機を使うと作業が早くて便利なのですが、それに伴うリスクがあります。
・砂利や小石を弾き飛ばして近くに停めてあった車のガラスを割ってしまった。
・ナイロンカッター(紐)が千切れて自分の体に当たり激痛に悶絶した(マジで痛ェ)。
・飛び散る細かい草の切りクズが目にが入り、痛くて作業を中断した(仕事になら無ェ)。
・足を滑らせ転倒、身体に刈刃が当たって大ケガでは済まないことも…。
・キックバック!(回転している刈刃が硬いものに当たり、コントロールできない跳ね方をすること ホント怖いよー)
エンジンやモーターの力で刃物を回転させるので、使い方を誤れば自分だけで無く周りの人にも損害を与えたり大ケガをさせる危険があります。
最悪の場合、命に関わる事故も有り得ます。
ワタクシが経験と独断と偏見で説明する『草刈機(刈払機)について』、今回は『使用時の注意』という視点で私見を述べます。
大事なことなので、以前述べたことを繰り返す点が多々ありますが、どうかご了承ください。
作業時の服装・装備
- まずは長袖・長ズボンで肌を隠しましょう。
特にナイロンカッターは砂利や小石などを勢いよく弾き飛ばすので、露出した肌は危険です。
もし草むらに隠れたビール瓶の破片が自分に飛んできたら、ケガをするのは明らかです。
ワタクシは就業中は作業用のツナギを着て作業してます。
更に草刈りエプロンを着用すれば、安全性がアップするだけでなく衣類の汚れをかなり防げます(ナイロンコードで作業すると草の切りクズが飛び散って、身体中が緑色になります)。 - フェイスガードまたは防護メガネ・ゴーグルの着用(必須)
顔にも色々飛んできます(怖)。
細かい草の切りクズですら充分 目潰しになり得るので、ナイロンカッター使用時は特に注意が必要です。
チップソーも石なんかに当たるとチップが欠けて飛び散り、目に刺さる危険が有ります。 - 軍手またはグローブ(防振手袋など)の着用
作業中、手は身体の中で最も刈刃に近くなるので手袋などで保護しましょう。
通常の軍手の場合、草刈機のグリップ部分の材質によっては滑り易くなるかもしれないので、掌側にゴムの被膜や滑り止めが付いたものがおススメです。
これなら大抵のグリップ部分をしっかり握る事ができます。
他にも作業用の革手袋や防振手袋なども有ります。
ワタクシは両方使ったことが無いのですが、丈夫そうなので『手を飛散物から守る』という点では軍手より優れているのではないでしょうか。
特に防振手袋は嵌めることで、身体に響くエンジンの振動を軽減するので疲労や手ブレが減り、作業がより安全かつ正確に行えるそうです(ただし充電式・電動式には振動は殆ど無かったハズなので無用だと思います)。
更に振動障害対策として効果が有るそうです。※
※説明しよう! …振動障害とは、手や腕を通して伝わる局所振動による障害のことで、振動を生じる工具の使用により発生する手指等の『末梢循環障害』『末梢神経障害』『運動器(骨、関節系)障害』の3つの障害の総称であり、振動を伴う作業を毎日継続的に行うことで、痺れや痛みが取れなくなってしまう恐ろしい症状なのだ!(白蝋病とも呼ばれます) - 長靴
飛散物は足にも飛んできますので丈夫なものを履くのが良いでしょう。
そしてキックバックで一番大ケガをするのは足ではないでしょうか。
足は刈刃に近く、その刈刃が跳ね返れば届く範囲に位置しています。
つま先に鉄の入った安全長靴をなら少しは安心!…かもしれません?(高回転のチップソーなら薄い鉄板を簡単にブッタ斬るので油断は絶対禁物!)
それと作業中に転倒すると大変危険なので滑りにくいものを履いてください。
靴底の擦り減ったものは止めましょう。
後付けできるスパイクなんかも有るそうです。 - 帽子またはヘルメット
勿論 飛散物から頭を護る為です。
日差しがキツイ日は笠を被るのもイイでしょう。
作業の前に
- 周辺の確認
○作業の前に周りを見渡し、出来れば小石や枝、硬い異物などを除去し、半径15m以内に人がいないか確認しましょう。
○車が近くに停めてあったら移動してもらいましょう。小石でガラスを割ったら大変です!
モチロン自分の車も離れた位置に停めましょう。
○通行人に気を付けましょう。
○転倒する危険があるような足場の悪い場所では、「鎌(かま)」などの手で行う草刈りも検討しましょう。 - 肩掛けバンドの装着
○草刈機に長さを調整した肩掛けバンドを装着すると、作業が格段に楽になります(余程軽い機体でなければ装着は常識)。
特に重い草刈機だと肩掛けバンド無しでは大変作業しづらく、身体に大きな負担が掛かります。
○装着した状態なら転倒しても刈刃が身体に触れにくくなるそうです(実感無いなァ)。
作業中の注意
- キックバックに注意する
木の幹・岩・コンクリートブロック等の硬くて刈刃を跳ねそうなモノが有れば、無理に その間際まで刈らない方が無難です。 - 刈刃の交換や刈刃に絡まった草などの異物を取り除く場合
必ず本体の動力(エンジンや電源)を止めて、刈刃の回転が止まっていることを確認してから行いましょう。
アイドリング状態でも、何かの手違いで刈刃が回りだすことが有り得ます。
また、動力を止めても惰性で刈刃が回っていることが有るので油断は禁物です。 - 適度に休憩を入れる
疲れてくると足元がふらついたり、注意散漫になったり思考力の低下を引き起こすので危険です。
『頑張り過ぎる』のは止めて、一息ついてリラックスしましょう。
周囲の人の心得
作業者本人だけでなく周囲の人達にも気を付けて欲しいことが有ります。
- 作業者の傍に近付かない
○キックバックや飛散物による事故から身を守るためにも、不用意に近付いてはイケマセン!
エンジンタイプを使用している場合、エンジン音で作業者に周囲の者の声が聞こえないことがよくあるので、コミュニケーションが必要な場合は、大声で叫び続けたり大きくジェスチャーするなどして、作業者に気付いてもらうようにしましょう。
○モチロン、車を作業者の近くに停めてはイケマセン。
○ペットを近づけない!
作業中の飼い主が遊んでると思ったのでしょうか?
飼い犬が駆け寄って来たのに気付かず、尻尾を切断してしまった話を聞いたことがあります。
○作業者同士においてもキックバックに用心して、お互い できるだけ離れて作業するよう心掛けましょう。 - 作業者の事を気に掛ける
○時間になっても戻ってこない場合は、様子を見に行きましょう。
そして作業者も1人で作業する場合は、家族や仲間に一言伝えておきましょう。
『万が一』の事を考えると、出来れば2人以上で作業することをオススメします。
最後に
草刈機は便利な機械ですが危険を伴うので作業する本人は勿論、周りの人も可能な限り安全に気を配ってください。
特に作業に慣れた頃が危険なので、油断せず常に気を引き締めて事故を防ぎましょう。
ワタクシも草刈機に不具合があったら面倒臭がらずにエンジンを止めるよう改めて気を付けます!
…リコイルスターター方式(手でロープを引っ張るヤツ)だから再始動がメンドクセーんだよなァ。(⇦絶対ダメ)
コメント
ウサギさ〜ん、まかデス〜!